よろづ屋本館 「しつこいけれどターンテーブルシート つづき」
本日も当館をご利用いただき,誠にありがとうございます。よろづ屋本館開店のお時間でございます。
前回二枚ほど紹介しましたので今回は3枚ほど。

アメリカMMGレーベルの“ザ・オールスター・パーカッション・アンサンブル”というレコード。アメリカの有名なオーケストラのパーカッショニストを集めてクラシック音楽をアレンジしたものを演奏するというもの。ビゼーのカルメン幻想曲,パッヘルベルのカノン,ベートーベンの第九からスケルツォ,ベルリオーズの幻想交響曲から断頭台への行進。これがなかなか楽しめるものばかりですよ。また録音が素晴らしい。音場感は驚くべきもので,特に奥行き感はものすごいものがあります。
オーディオテクニカで聴くとちょっと奥行き感がそがれた感じですね。しかし,音的には相性抜群。ハードでシャープな音づくりのためかスピード感抜群。シンバルやベルの音がどこまでも伸びて行くという感じがいいです。
一方のパイオニアで聴くとスピード感は一歩後退してしまいますが,バスドラのふてぶてしいまでの重量感はいい。奥行き感は最高!各楽器の距離感を忠実(?)に再現して見せます。金属打楽器の音はオーディオテクニカの方がいいですね。続いては…

長岡先生の本によると“夏が続く間は楽しい”というタイトルのレコード。ソプラノとカウンターテナーがメインのレコードで,楽器自体も高域楽器が多いもの。このレコードのボーカルは最高ですよ。ソプラノもいいのですがカウンターテナーがほんとにいい!長岡先生も書いておられましたがB面二曲目は絶品です。
オーディオテクニカで聴くとこれがほんとにきつい!耳がキンキンいってしまうんですよね。ベルの音も耳を直撃してしまうような感じ。基本的にちょっとハイ上がりの感じがするシステムなので特にそう思うのかもしれません。全域でフラットではないような感じの音なんですよね。ボーカルの音が前面に飛び出してくる感じで音場感がもう一つ。うちのシステムとこのシートと,このレコードの相性はもう一つかな。
これをパイオニアで聴くと印象が一変します。大げさと思われるでしょうが鳥肌がたつほどに素晴らしいんですよ。カウンターテナーのソロなんてそりゃもうすごいの一語。素晴らしく透明な歌声とホールエコー,部屋の空気が一変します。ソプラノも色気たっぷりに聞こえますよ。そして五枚目はやはりこのレコードで絞めでしょ!

お決まりの(?)“春の祭典”。何も言うことなしの名盤です。このレコードも印象は大きく異なりますよ。まず出だしからして違います。音場感がまるで違うんですよ。パイオニアではグンと奥から,聞こえてくるのに対してオーディオテクニカはかなり近く感じます。客席で言うと25から20列前に来る感じとでもいいましょうか…。なので音場の奥行きが違います。たった一つの楽器ソロなのですがそのエコーでパッと音場感が出るのがパイオニアなんですよね。オーディオテクニカの方はエコーも高域成分が強いようであまり広がらないんですよ。最大の聴きどころのグランカッサではオーディオテクニカはバシーンという感じ,パイオニアはズシーンという感じかな?重量感が違うんです。低弦の響きもうみゆ?っていうくらい印象が違いますよ。地を這うようなパイオニア,スピード感のオーディオテクニカでしょうか。
いかがだったでしょうか?システムが違えば印象も当然違うわけですが僕のシステムでは相性としてパイオニアの方がよかったということなんですけれども…。オーディオテクニカの音はハードでシャープでダイナミック,打ち上げ花火のように華麗に散乱し,音が,音像が前にポンポン飛び出してくるダイナマイトサウンド。パイオニアは対極とまでは言いませんがもう少しアダルトな音を聞かせてくれます。とはいっても決して軟で穏やかというわけではありませんよ。炸裂する時はちゃんと炸裂しますし,高域の伸びもちゃんと聞かせます。ベルやシンバルの強打もばっちり。“ベトナム”の音速の衝撃波も再生しますしね。ハードな芯を透明な極薄のベールでくるんでみせるとでもいいましょうかね。僕のシステムとの相性ではこちらが良かったということです。
さて,今一番欲しいY31プロジェクトの真鍮製ターンテーブルシートはいかなる音を聞かせてくれるのでしょうか?オーディオテクニカのターンテーブルシートがネットオークションでうまく売れたら買ってしまうかもしれません。ぴくちゃんに頼んでオークションにかけてもらうことになりました。どなたか買ってくれませんか?なんちゃって…。
本日のお付き合いありがとうございました。またのご来館をお待ちしております。




最近のコメント